ランチは1600円均一。高くないどころか、断然お値打ち。なぜなら、ほとんどコースのような内容だから。 5つほどの選択肢から、鱈のチゲを選ぶ。そのメインが到着するまでに、5品の「おかず」が振舞われる。いわゆる前菜の類ではない。一品、一品、きちんと調理され、一皿ずつ運ばれてくる。アスパラの炒め物から、鳥の唐揚まで、一切手抜きのない5品にビールが快調に進んだ。 清冽な辛味といえばいいのだろうか。この店の味付けは、だるくなったり飽きがくるような単調な辛さではなく、かといって「韓国料理でござい」といったわかりやすさに傾斜したものでもない。ごま油の使い方、塩の加減。妥協もなければ、押し付けがましさもない。静かだが、揺るぎのない味わいだ。 そして、鱈のチゲは実に繊細。素材の味をここまで引き出したチゲは初めてだ。釜山(二度行っただけだが)で食べたどのチゲよりも旨かった。辛さと、微細な奥行きは共存する。ついつい忘れられがちな、料理の本質を教わった気がする。 料理人はひとり、給仕もひとり。大賑わいの...... 続きを読む»
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